


GEMサーバは、装置とホストとの間でSECS/GEM通信の構築を行います。
GEMサーバでは、通信のシナリオをLTGem Script(LTScript)で記述します。LTScriptは、
- 各変数/定数(V)
- SECSメッセージ(Message)
- シナリオ(Talk)
- イベント(Event)
- EObject(CEID/RPTID/ALARMID)
これらメッセージフォーマットの変更やシナリオの変更は、メッセージ定義ツールにて行い、インタープリタ形式で動作します。 Talkは、ホスト及び装置アプリケーションからメッセージを受信した場合に動作します。 ホストからメッセージを受信した場合に解析を行い、予め定義されているメッセージであればイベントが発生し、イベントと紐付けられたTalkが呼び出されます。 また、装置アプリケーションからは、LTGemインターフェイスを介してメッセージの通知を行い、このメッセージと紐付けられたTalkが呼び出されます。 Talkには、各種変数の参照や変更、メッセージの送信、イベントの発生等を記述します。
GEMサーバにはSemiconductor Equipment and Materials International(SEMI)規格に準拠したSECS−IIメッセージ解析機能、 SECS−I及びHigh-Speed SECS Message Services (HSMS)ドライバを実装しているので装置アプリケーションとしてはプロトコルを意識する必要はありません。
GEM/SECSシミュレータは、装置及びホストとの通信テストを行うためのシミュレーション機能を提供します。
シミュレーションには、- プロトコルレベルの確認を行うプロトコルモード
- SECSメッセージの確認を行うメッセージモード
- 一連のシナリオ確認を行うシナリオモード
-
シミュレータの各モード
シミュレーション モード |
プロトコル | サブモード | 概要 |
プロトコル モード |
SECS-I | シングル ブロック |
プロトコルレベルでのハンドシェイクコード確認、プロトコルタイムアウトの確認をします。 |
マルチ ブロック |
マルチブロックの送受信でブロック間整合性の確認をします。 | ||
HSMS |
- | TCP/IPレベルの接続確認、ハンドシェイク用コントロールメッセージの確認、プロトコルタイムアウトの確認をします。 | |
メッセージ モード |
SECS-I HSMS |
マニュアル | SECS−II レベルのメッセージ確認を手動で行います。1次メッセージに対して異常な2次メッセージを送る等メッセージレベルでの確認を行います。 |
セミオート | SECS−II レベルの1次メッセージを受信した場合一旦停止して定義されている2次メッセージの候補を表示し、選択して送信することができます。 | ||
オート | セミオートモードと同等ですが、1次メッセージに対応する2次メッセージが1つだけの場合は自動で応答します。 | ||
シナリオ モード |
SECS-I |
- | LTScriptで記述されたシナリオを実行します。 |
メッセージログビュアーは、GEMサーバ及びGEM/SECSシミュレータの通信ログを表示する為のツールです。
GEMサーバとGEM/SECSシミュレータの通信ログは、1日1ファイルで、デフォルト状態では最新の30日間分が保存されます。 また、通信テストの実施時には一連のテストが終わった後で必要箇所を抜き出し、ファイルに保存することができます。
表示方法は、- GEMサーバとGEM/SECSシミュレータがそれぞれ出力するログをリアルタイムで表示するRealTime Mon.モード
- ログファイルを指定することにより過去のメッセージを表示するHistory Viewモード
表示形式は、
- 送受信を行った全てのデータをバイナリ(16進数)形式で表示
- HSMSのコントロールメッセージを表示
- SECS−IIレベルのメッセージをリスト形式で表示
メッセージ定義ツールは、GEMサーバ及びGEM/SECSシミュレータで使用する各定義を行うためのツールです。
GEMサーバ及びGEM/SECSシミュレータで使用するLTGem Script(LTScript)の定義をGUIで視覚的に行います。
LTScriptは、- 各変数/定数(V)
- SECSメッセージ(Message)
- シナリオ(Talk)
- イベント(Event)
- EObject(CEID/RPTID/ALARMID)
シナリオデバッガは、GEMサーバ及びGEM/SECSシミュレータで動作するスクリプトのデバッグを行う為のツールです。
ネットワークに接続されたGEMサーバ及び、GEM/SECSシミュレータに対してリモート接続を行い各種変数の表示/変更、一時停止、ステップ実行など、一連のデバッグ環境を提供します。